子育て通信「すくすくめーる」

すくすくめーる春号 2003.3.1

保育園でのあそび

ちょっぴり緊張した顔の卒園式、入園式の季節がやってきました。
保育園のこどもたちは、ぽっかぽかのおひさまの光をあびながら、ねこやなぎのふわふわのように元気いっぱい外遊びを楽しんでいます。


子育てQ&A

頭の形が悪いのは、治るのでしょうか。
おそらく頭の右後ろか左後ろが平らになっているのだろうと思います。頭の形が悪いとというときよく見るとたいていはこのようにいびつだからです。
そこで頭の形について説明すると、次のようなことがあります。赤ちゃんの頭の骨は1枚ではなく、数枚でおおわれています。そうでなければ、将来頭が大きくなれないからです。そして生まれるとき産道を通過するわけですが。そのときは頭の骨が一部重なり合って出てきます。生まれたばかりの赤ちゃんの頭が縦に長くなっているのはそのためです。それからあと赤ちゃんは寝かせられるわけですが、そのとき寝やすい方を下にしているので、その頃から下になった方が平らになり、平らになるからそこを下にして寝やすいということで、益々一方が平らになります。しかしこれも赤ちゃんが頭を動かすようになったり、おすわりやはいはい、つたい歩きなどが始まって、横になっている時間が少なくなるにつれて、いつの間にか頭の形は左右対称になってきますから心配ありません。また頭の形と脳の働きとは関係もありません。頭の形はたいていのお母さんが、育児の始めの頃に心配することの一つです。
左ききは直した方がよいのでしょうか。
左ききは習慣でなるのではなく、もともと脳の働きの左右差によって、自然とそのようになっていくのです。即ちふつうには運動神経の中枢は左脳の方にあるので、神経交換によって、右手の方がきき手となります。左ききの人は右脳の方に運動神経の中枢が集まっているわけです。
赤ちゃんの頃はまだ脳の働きが完成されていないので、左ききも右ききもありません。ですからふだんの動きをみても、左手を使ったり右手を使ったりします。そのような状態が続きながら、1歳、2歳と発育するにつれて、だんだんときき手がはっきりしてきます。そして3〜4歳頃になると、その子なりにどちらかが優位になってきます。
きき手はその子どもなりに発達するのですから、それを無理に治したりしない方がよいのです。左で持つのを心配して無理に右手で持たせたりすると、子どもにいろいろな症状が現れます。いらいらしたり、おねしょしたり、言葉が出にくくなったりします。これは脳に無理なことを要求してしまうからです。もし左ききを右ききに治そうとするなら、子どもが大きくなってから、自分からそうしようとする意思によってすることです。そうすれば両手使いという利点を身につけることもできます。
4才男子ですが、子供が夜遅くまで寝ないのですが…。
夜遅く寝ても、朝しぜんに目覚めるまで眠っていられる環境なのでしょう。睡眠さえたっぷりとれているなら、何の心配もありません。
保育園に行くための生活リズムを変えようとしても、すぐには変わりません。大人のいうとおりにならないと親はイライラし、こどもは叱られ、結果は、”どうも…”になります。
幼児は大人と違って、「…するであろう」と未来や体験したことのないことを想定して、こうしておこう、ということはできません。保育園に入園すれば、しぜんに朝は起こされ、始めはことに緊張もし、疲れます。起きていなさいと言っても、眠くなって寝てしまうでしょう。
しかしだからといって、何もしないでよいというわけではありません。
安心感をもたせながら、四月から保育園に行くと、時間を守らなければ(園バスなどがあればよけいです)困ることが起こることを話しておくべきです。子供は意外に順応性があります。必要がるということを体験すれば、やがて、しぜんに行動も変わっていきます。小さなことにくよくよせず、お子さんにあまり不安をもたせないことのほうが大切です。

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